きのっぴ226の株主優待たまに旅行ブログ

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悲報! 学究社(9769)が株主優待を廃止!

 残念なニュースが入ってきました。東京個別指導学院に続き、学究社(9769)が株主優待を廃止です。

 学究社株主優待は、3月末を基準として、100株以上を保有する株主に「QUOカード」を1000円分贈呈するというものでした。それが、2022年3月末に実施した分を最後に廃止するという内容の適時開示が2023年5月15日付で出ています。

 つまり、2023年3月31日権利確定分のQUOカードは送付されません。

 3月31日で権利確定したと思っていた株主優待が、5月15日に廃止されて貰えないって結構ショックですよね。普通は2023年分は実施したうえで今後は廃止するという流れだと思うのですが。

 適時開示によれば、株主優待廃止の理由は、「公平な利益還元の在り方という観点から慎重に検討を重ねた結果、株主の皆様への還元は、配当金による直接的な利益還元を充実させていくことが適切であると判断」したとのことで、今期の配当は2円増配するそうです。1000円分のQUOカードを貰えるはずが、200円の配当アップという訳です。

 学究社は、首都圏で都立中高一貫校受験に強みを持つ小中学生向け塾「ena」を展開している会社で、業績は連続最高益を更新中みたいですが、この株主優待の廃止のやり方はさすがに酷いとちょっと唖然としてしまいました。

 オリックスのように、2回先まで実施した後に廃止しろとはいいませんが、少なくとも既に権利確定日を過ぎた分については贈呈したうえで廃止するのがまっとうなやり方ではないでしょうか。

 せめて3月末の権利確定日の前に、株主優待を廃止する旨の発表をしていれば、優待目当てで保有していた株主は売ることができるし、印象もだいぶ違ったと思うのですが。

 学究社自体は業績が好調で、株価も右肩上がりであり、5月19日の終値は2,076円をつけています。今回の適時開示で公表された年間配当予定は82円で、配当利回りは3.95%とそれなりに高利回りです。

 個人的には、株主優待目当てというよりは、配当利回りの高さと株価上昇の期待を持って保有していた銘柄であり、思惑どおり購入時より株価は5万円以上上昇していました。

 業績も好調で配当利回りも高いため、全く売るつもりはなかったのですが、今回の株主優待廃止のやり方を見る限り、信用できる会社ではないと思ったのでいさぎよく売却することにしました。

 株主優待を実施しても機関投資家や外国人投資家にとってはうまみはなく、株主優待を廃止してもその分配当性向を高めていけば、一時的に株価を下げたとしても大勢に影響はないのかもしれませんが、配当利回りだけで見ればもっと高い会社はいくらでもあるので売却しても悔いはありません。

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