北海道旅行で宿泊した養老牛温泉・湯宿だいいちの宿泊記です。養老牛温泉は北海道の東の方にある中標津町の温泉地です。湯宿だいいちは、露天風呂の目の前に川が流れているという野趣あふれるロケーションが魅力の宿です。
羽田空港から中標津空港まで飛行機で2時間弱、中標津空港から湯宿だいいちへは車で30分くらいで到着します。最近サウナにはまっているので、サウナに入った後直接川に入れるというのを何かで目にして、密かに注目していた宿となります。
湯宿だいいちには旧館と新館があり、新館の方は後から建て増しした部分で広くて新しいお部屋のようです。2人部屋に泊まりましたが、かなりゆったりとした作りで、ベッドこそ2つしかないものの、スペース的には布団を敷けば後3人くらいは余裕で泊まれそうな感じでした。
お部屋からももちろん川が見えます。大浴場は川に沿って露天風呂をどんどん増やしていっているようで、露天風呂だけで浴槽が10か所くらいありました。
ソフトカツゲンのほかに、中標津牛乳、コーヒー、ロイヤルミルクティー等がいつでも飲み放題で準備されていました。ソフトカツゲンは北海道ではおなじみの乳酸菌飲料ですね。
〇新館客室(2名用)
部屋の写真をあまり撮っていなかったので分かりづらいですが、2ベッド、リビングに6~7名は一度に座れるソファが配置してあり、ゆったりとした作りのお部屋です。
ホテルの入口で靴を脱ぎ、館内は裸足か足袋で過ごすようになっています。綺麗に清掃されているので裸足でも問題なさそうです。一人一個ずつ用意されている籠にはタオル、バスタオルのほか、ボディウォッシュタオル、歯ブラシ、かみそり、足袋が入っていました。
〇大浴場、サウナ
大浴場には内湯が二つ、サウナ、水風呂があり、露天風呂が増設されまくっている感じで10個くらい浴槽がありました。さらに露天スペースにはミストサウナ(温泉の蒸気で温めている)と、ととのい椅子が6個くらいはあります。
内風呂のサウナは6名定員くらいの小さいサウナですが、十二分な火力で、水風呂も深めでしっかり冷たいのが嬉しい(体感15度くらい?)。
特筆すべきは、露天風呂から直接川に降りられることです(川に降りるための足場が用意されているので宿公認と思われます)。なんと、水風呂代わりに川に入ることができちゃいます。
降りられる箇所は浅めで流れもそれほど速くなく、全く危険は感じませんでした。と言っても自然の川なので、水温も水量も日によって違うと思われます。自己責任でどうぞといったところでしょうか。8月とは言え北海道なので、川の水温は水風呂よりさらに冷たく感じました(10度くらいかな?)
温泉は若干青みがかったほのかに甘い香りのする最高の温泉。サウナも常時空いているうえに水風呂はしっかり冷たく、ととのいスペースでの川の流れを見ながらの休憩も含め、至高の体験をさせてもらいました。おまけにサウナで限界まで耐えた後、川に横たわるという、人生でそうそうない経験まで出来て大満足。
宿の人が言ってましたが、露天スペースにサウナをさらに新しく作る予定だそうです。サウナ好きにとってはたまらない宿ですね。
ただ、日帰り入浴は受け付けていないので、湯宿だいいちのサウナを味わうためには宿泊する必要があります。いつかまた来たい。
〇食事
夜はコース料理、朝はビュッフェでした。
夕食の際、「夜食用におにぎりはいかがですか?」と言われ、欲張っておにぎりまで握ってもらっちゃいました。
夕食も朝食も量、質、サービスとも大満足でした。
夕食を食べていると、スタッフの女性が「シマフクロウが飛んできていて、ロビーで見られますよ。」と教えてくれたので見に行ってみると、ロビーから見える場所の止まり木にシマフクロウがとまっていました。さすが北海道ですね。
〇湯宿だいいちの印象
駐車場に車を停めるとすぐにスタッフが駆け寄ってきて荷物を持ってくれて、部屋まで案内してくれた仲居さんも重い荷物をにこやかな笑顔で「全然大丈夫です。」と持ってくれたり、チェックインからチェックアウトまで非常に行き届いたサービスを受けられました。
外国人の従業員がたくさん働いているようでしたが、みな日本語が普通にしゃべれますし、にこやかでサービスも良く、感心しました。
館内の清掃も行き届いており、食事も質・量とも素晴らしく、何より温泉、サウナが最高で、一泊二食で2万円位でしたが、かなり割安に感じました。
東京からだとちょっと遠いですが、また来たいと思わせてくれる宿でした。